ぶろくまん3

タメグチは世界を救う! プログレハードポップ系ソロアーティスト、みろく卍游楼 me-rockman-Jeuro によるタメ口ブログ

ビートルズBOXを買わない本当の理由

2009年9月9日。一部のCDショップではなんだかお祭り騒ぎだったようだな。
パチンコ屋でなくて良かった(笑)

そもそもこのリマスターCDとは何なのか。これまで店頭に並んでいたCDとどこが違うのか。そこのところをしっかり把握しておかないと判断を誤る事となる。


 

ちなみにろぉくまぁんは1979年~1983年くらいの間にThe Beatlesの全LPをコンプリートしてる。と思う。あいや90年代入ってから友人から譲ってもらったのもあるかな。US編集盤もそこそこある。『Beatles No.5』とか『Yesterday&Today』とか『Help』のサントラとか『Hey Jude』とか『Oldies』とか『At The Hollywood Bowl』とか『Love Songs』とか『Rock'n' Roll Music Vol.1』『同Vol.2』とか『Ballads』とか。『Rearities』なんてのもある。全部CD化されてないな。Hollywood Bowl以外は単なる編集盤だから曲単位ではどこかに入ってるんだが。

 

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Beatles No.5

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Yesterday&Today

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Oldies

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At The Hollywood Bowl

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Rearities

 

 

 


 

CDでは2003年9月30日に『ザ・ビートルズ CDボックス (16枚組セット)』てのを買った。日付まで憶えてるのは日記を付けてる訳でも記憶力に定評がある男な訳でもなくAmazonのこの商品のページ見たら「お客様は、2003/9/30にこの商品を注文しました。」と載ってたからだ。ちょっとビックリした(笑) 右の写真見れば分かるがこれは木製で蛇腹のシャッターが付いた豪華な専用ケースに入った逸品だ。これぞ保存盤という印象だ。

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CDではあと『アンソロジー』もあるが実は『Vol.3』だけまだ持ってない。『Vol.1』も『Vol.2』も殆ど聴かないのでなんか買うテンションが上がらないまま今に至っている。Free As A Birdは出た時さすがにコーフンしたものだが。DVD版の『アンソロジー』も持っているもののほとんど観てないし。

 

でだ。今回のBOXはあくまでリマスター。リミックスではない。マスターテープをいじくったのだ。2トラックまたは4トラックのミックスダウン前のテープから新たにミックスしなおしたのではない。ここが肝。つまり各楽器の定位やバランスは基本的には変わらない。基本があるという事は応用があるのか。実はある。DAWが実現するソフトウェアは理論上どこまでも恐ろしく細かい周波数をいじくる事ができるので各楽器の周波数をその倍音も含めて増減できる。ピンポイントで楽器やボーカルの音量や音質の調整ができるのだ。もちろん限界はあるので極端な事はできないが。

では何のためにリマスターしたのか。40周年だからとかBeatles本人を含む周辺やレコード会社のお財布事情だとかそういう事ではなくて(いやそういう事は当然あるとして)一番の動機は現存するCDがあまりにもトホホな音だからだ。もちろんウラはとってない(笑)

1985年前後に登場したBeatlesのCD。当時のADコンバートの技術は今考えればそれはそれは酷いものだ。見た事ないけど当時のCD聴けばわかる。ハード的な技術もさることながらエンジニアリングのノウハウも構築されてなかったのだろう。薄っぺらくて音圧低くて。それでもただS/N比ワウフラッターがゼロなだけでチヤホヤされたのだ。実際それで充分凄かった。音だけ比べれば明らかにレコードのほうが良い音だったのだが。

あれから20年以上経過した現在。CDのマスタリング技術は飛躍的に進歩した。16bitで44.1KHzのままでも充分アナログを凌駕する良いサウンドを構築できるようになったのだ。SACDとかDVD-AUDIOとか高サンプリングな規格はできてるが普及しないひとつの理由はCDが良い音になったからだ。アンプとスピーカーで200万円、壁の反射も計算された音楽用リスニングルーム作って電源なんかもこだわってエイジングもしっかりやって聴き比べればその違いもわかるかもしれないが全体の99%を占めるだろう一般リスナーにとってはCDで充分魅力的な音なのだ。


 

 

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というわけで、今回のリマスターの主たる目的は、CDをレコード時代のサウンドに近づける、もしくは超える。事だと思う。ノイジーさをできる限り排除して音圧を上げて低音を持ち上げる。レコードではあまり低音がガツンと来ると針が飛んじゃうので控えめにする傾向があったがその制限もなくなるからな。その結果、レコードよりも既発のCDよりも良い音のCDが出来上がるのだ。

我々リスナーは、その音源を必要とするかどうかが、買うか買わないかの分かれ目だろう。神鮭もとい紙ジャケとか未発表フォトとか初期4作のステレオ盤初CD化とかそんな目先の釣りに惑わされてはいけない。35,800円。その金額が今回のリマスター音源に見合うのかどうか。価値基準は人それぞれだろう。amazonなら3万切ってるし輸入盤なら2.5万円程度まで下がるし中古も出回るだろうし選択肢はいろいろあるだろうが。

 

結論に行こう。
ろぉくまぁんは、、、要らない
理由は簡単。今のCDで充分満足しているから。

ここ数年のろぉくまぁんの音楽の聴き方はほとんどがイヤホンだ。CDウォークマンな時代もあったしiPodを手に入れてからはmp3一本だ。mp3だからと音が悪いかというと決してそんな事はない。192kbpsでエンコードしてるしSHUREのイヤホンを使ってるしそこそこのオーディオコンポでガンガン鳴らしてた時代と比較しても遜色ないくらいの良い音で再生できている。と本人が感じているのでノープロブレム。その環境で従来のBeatles CDを聴いていても全然問題を感じないのだ。リマスターと聴き比べたら恐らく違うだろう。良い音がするのだろう。だけどな。中学生の頃からそれこそ擦り切れるくらい聴いたBeatles。もう30年聴いてるのだ。Beatlesサウンドは脳内に染みついている。遺伝子レベルと言うか染色体にまで影響を及ぼす勢いで浸透してしまっているのだ。今さら少々音質が向上したくらいで遺伝子を書き換えるほどの驚きはないだろうし(意味不明)価格に見合う喜びを感じられる可能性は低い。究極の考えを言ってしまうとBeatlesは音質を語る音楽ではない。芸術性と時代背景と哲学を語る音楽なのだ(意味不明、、でもないよな)。


 




















































でも買った(笑)

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ザ・ビートルズ・ボックス

ザ・ビートルズ・ボックス